お腹がいっぱいになったのでお風呂に入りましょう。
特等室以外は個別のお風呂はありませんから皆さん大浴場を利用します。
その、展望大浴場とは別に24時間いつでも使える
スポーツジムなんかにあるようなシャワールームもありますが
やはり浴槽に肩までゆっくり浸かって温まりたい季節ですよね。
大浴場は最上層です。お風呂も空いていて、先客は一人だけ。
しかも私と入れ違いであがられたので展望大浴場、夢の貸切状態!!(笑)
大きな窓から遠く山陽路の街明かりが見えます。
温泉じゃないけど、広い湯船につかると身体もよく温まります。
ジャグジーもあったりして癒されますね~。
お風呂上りには、コーヒー牛乳ははずせませんね。
コイン式の有料マッサージチェアーもありました。
ゆっくりお風呂に入ってくつろいでいたら
そろそろ夜食弁当の販売時間です。
船内放送で案内があったので売店で購入します。
このお弁当は基本的にレストランのカフェテリアで作り置きメニューが
残った場合にしか販売されないということなので
数も内容も、その日ごとマチマチで早い者がちなのです。
御飯はホカホカで、おかずは唐揚げやカキフライ、チヂミなどなど
夜食には、ちょうどいいボリュームでした。
そうこうしていると「しまなみ街道」の大橋の下を通過する時間です。
7階のデッキへ再びあがります。
航行中の船のデッキは想像以上の猛烈な風で、この時期は寒さも重なり
流石に大橋通過見物の客は私ひとりでした。
誰もいない深夜の船の甲板はちょっと怖いですね。
2時間サスペンスドラマなら投身自殺に見せかけた殺人事件でも
目撃してしまいそうな雰囲気です。
深夜なので橋脚のライトアップは消えているようで
それほど美しい景色ではないのですが、おきまりのイベントですから
見ておかないとね。次の瀬戸大橋の通過のころは流石にベッドの中です。
翌朝はしっかり明石海峡大橋の通過を見届け再び昨夜のレストランへ。
朝食を食べ終えるころにはもう、泉大津港に到着です。
ステイ予約をしてあるので慌てて下船する必要がありません。
ゆっくりとコーヒーのおかわりを頂いてから朝風呂を
やはり貸切状態でいただいて身支度を終えたら下船時間です。
ここから泉大津駅までは、無料のバスまたは専用のタクシーで10分ほどです。
それにしても時期的なタイミングで、たまたまとはいえ乗客の少なさに
今後の瀬戸内海航路の未来が不安になるほどの思いでしたが
それが幸いしての充実の船旅。よい思い出になりました。
・・・・これにて、この旅のシリーズは終わりです。