山口県下関市
「下関ショー劇場」
北九州市と下関市の両市は関門海峡を挟んで本州と九州に分かれるとはいえ
そこに住む私達からすると鉄道、車、船それぞれの便もよく、イメージ的には
海を隔てた県境というより川向こうの隣町といった感じです。
小倉から電車で約10分ほどで着く近さもあって、この本州最西端の劇場には
しばしばお邪魔しました、馴染み深い劇場でした。
久しぶりのJR下関駅は昨年1月に放火による火災で全焼失
特徴ある三角屋根ドームの駅舎はその姿を消してしまい、
今はガードに面した駅舎跡地にプレハブのような簡素な建物が建つのみという
旅の、のっけから寂しい気分になりました。
劇場のある豊前田は駅からも近い夜の街です。
陸橋づたいに5分ほど歩くと、かつては
船員さんや貿易、水産関係の方々で
毎夜賑わったであろう歓楽街に到着。
しかし、それも今は昔のこと。
どことなく寂れた雰囲気のこの街は
近代的な
山口県国際総合センターが建つ
道路向かいの町と対照的な様相です。
それにしても、この施設のひとつである
「海峡ゆめタワー」の形・・・。
変な連想してしまうのは私だけでしょうかね(笑)
通り一本裏の路地を入ると、
まったく昔と変わらぬ光景。
劇場ビルもそのまま存在していました。
しかも看板
、「ショー劇」もそのままに。
ビル入り口の急な階段を上がると
ひょっとすると今でも
昔と変わらず踊り子さん達のショーが
繰り広げられているのではという錯覚を
覚えるほどです。
現在の劇場は実際には
ショーパブになっていました。
夕方早い時間は
1セット3000円だそうです(笑)
ビルの軒に掲げられた「ショー劇」の看板、
それが残っている事が、かえって
せつない旅の記憶となりました。