アップル社が発売する多機能端末「i pad」の売れ行きが
本国アメリカでは好調らしいですね。
「i pod」の発展型のような大型液晶画面のみのタッチパネル端末。
日本でも今月末に発売になるとか。
また毎度おきまりの秋葉原購入行列の半ヤラセ的風景が
ニュースなどで報道されることでしょう。
この商品、前記のマニア的な購買層は別として
日本で継続的に売り上げることができるのでしょうか。
多くの日本人には、その必要性を見出すことが
やや難しいのではと予想します。
まず第一に肝心なコンテンツの絶対的不足があります。
電子書籍としての需要が高いipadですが
漢字・カナ・ひらがな・アルファベットを使いこなす
日本文化に対応できるソフトの供給が皆無です。
既存のPCに対してモバイビリティーを主にした
活用シーンも日本ではすでに、そのほとんどを
携帯電話端末が実現し社会に深く入り込んでいます。
今、移動中の屋外で携帯メールをせわしなく
入力している人々が、その手をipadに持ち替えるとは
考えにくい現状ではないでしょうか。
かつて日本の家電メーカーと出版業界が手をつなぎ
「電子書籍」なるシステムを販売しましが
いつのまにやら絶滅してしまいました。
「ITガラパゴス」と世界から呼ばれ
良くも悪くも独特の進化発展をなしとげてきたこの国で
ipadという新種は、はたして生き残ることができるのか
興味深いところではあります。